サービスロボットの共同開発事例

RT.ワークス株式会社屋内型ロボットウォーカー

屋内型ロボットウォーカー実用化による自立支援介護サービスの提供

RT.ワークス株式会社は、都産技研と協力して屋内型ロボットウォーカーの開発を進めています。RT.ワークスでは、高齢者等の屋外歩行を支援する自動制御機能付き歩行器を既に開発・販売しており、そのノウハウをベースにしています。屋内型ロボットウォーカーでは、歩行を支援するだけでなく、自分の力を使って立ち上がったり、座ったりすることのアシストも可能としています。介護される本人が自分の力で毎日動くことを支援することで、運動能力の維持・向上への貢献が見込まれており、自立度を高めることにもつながると期待されています。また、介護者の負担も減らすことで介護の質の向上にも貢献できると考えています。

製品の特長

自然な立ち上がりの支援

人間は立ち上がるときに、一度、頭を下げて前傾姿勢になります。ハンドル昇降制御と車輪制御により、前傾姿勢からの自然な立ち上がりをアシストします。

安全な座り込みの支援

座るときも、機器を支えにしながらゆっくりと腰を下ろすことができます。

姿勢保持の支援

ハンドルを任意の高さで固定できるので、トイレや着替えのときに中腰姿勢を保持しやすくなり、介護者の負担を軽減できます。

自動制御機能による歩行の支援

人の歩行に合わせたアシストやブレーキの自動制御により、歩行の安定化と転倒リスクの軽減ができます。

活用シーン
・高齢者介護施設での介護支援
・高齢者の運動機能の維持・向上
仕様
未定
想定価格
未定

開発企業からのメッセージ

介護施設の方から、「10m歩けても立上りが出来ない方がいる、立上りから歩行までつなげて動作学習ができる機器が欲しい」という話を伺い、弊社のロボットウォーカーの技術を用いることで、お役に立てると思い、開発に取り組みました。歩行支援は既存技術を転用していますが、立ち上がり支援の機能は一から開発しました。立ち上がるのに必要な自然な前傾姿勢をしっかり取れるように、ハンドルの動作制御には試行錯誤を繰り返しました。都産技研様には試験機器が充実しており、弊社も荷重耐久試験、走行耐久試験、静的安定性などの試験をさせて頂きました。試験のための治具製作やプランニングについても大変お世話になりました。現在、試作機を完成させ、実証試験による課題の洗い出しまで完了しています。この試作機を用いて、より多くの方から要望や改善のご意見を集め、最終的な仕様を決めていきたいと考えています。第1弾は介護施設での自立支援向け商品となる予定です。その後は、在宅介護用のロボットの開発も進めていきたいと考えています。

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