株式会社レイトロン失語症者向けリハビリテーションロボット
「失語症者が楽しくリハビリできる未来へ」リハビリテーションロボット
音声認識や画像認識、高速無線通信などの要素技術の研究開発を得意とする株式会社レイトロンが開発したコミュニケーションロボット「Chapit(チャピット)」。利用者の音声を認識し、楽しく会話したり、生活をサポートしてくれるこのロボットをベースに、「失語症者に向けたリハビリテーションロボット」を都産技研と共同で研究開発が行われました。国内50万人にも上る失語症者。失語症とは、脳の言語中枢が何らかの損傷を受けることによって、言語を操る能力に障害が残った状態を言います。「話す・聞く・読む」といった言葉に関する機能に困難が生じ、それは言葉の通じない見知らぬ土地に突然連れてこられた感覚に近いそうです。相手の言葉が分からない。モノの名前が出てこない。自分の言いたいことが言えない。思考が正常なだけにもどかしく、トレーニングも根気を必要とするため、リハビリではモチベーションの維持が大きな課題となっています。今回のロボット開発では、そんな現状を改善するため、楽しみながらリハビリができる環境づくりを目的としています。