サービスロボットの共同開発事例

販売元:株式会社日立システムズ
共同研究・開発:イームズロボティクス株式会社
準天頂衛星対応大型LTE農薬散布ドローンシステムの開発

準天頂衛星・LTEドローンを活用したスマート農業

株式会社日立システムズ 、イームズロボティクス株式会社が共同で地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターと協力し、大型農薬散布ドローンを開発しました。

準天頂衛星に対応し高精度飛行可能で大量の農薬散布可能な大型ドローンにより、農作業の省力化・精密化や高品質生産を実現します。

製品の特長

大容量農薬散布

ペイロード20Kgを有し、16Lタンクを搭載し、2haを一度の薬剤補充で散布可能です。

精密飛行

準天頂衛星みちびきの補正電波を受信できるモジュールを搭載し数cm単位の誤差での精密飛行が可能です。

遠隔地機体情報確認

将来的にはLTEモジュールを搭載し、現状テレメトリーの電波(2.4GHz帯)が届かない距離においても機体情報確認が可能です。

自動散布システム

散布〜着陸まで行えるオートパイロットを搭載しております。

活用シーン
・圃場(水田)の農薬散布・追肥
・その他、物資の運搬への活用
仕様
サイズ:モーター軸間:1800㎜
タンク容量:16L
散布巾:6m(作物上高度3m)
プロペラ:32インチ
散布巾:6m(作物上高度3m)
飛行時間:約15分(散布時)
散布速度:最大20Km/h
飛行耐風速:10m/s
バッテリー:22000mAh×4
散布可能面積:2ha
最大離陸重量:48㎏
衛星測位システム:GPS/GNSS、QZSS
想定価格
オープン価格(詳細は問い合わせください)

開発企業からのメッセージ

日本国内の農業従事者の減少と高齢化が深刻な問題となっている中、農薬空中散布は、おもに無人ヘリコプターで行われてきましたが、2016年からドローンによる散布が始まりました。これまで農薬散布ドローンが搭載出来る容量は、5ℓや10ℓが一般的でしたが、東京都立産業技術研究センターに機体製作から実証実験まで継続的にご支援をいただき、イームズロボティクスと共同で開発しました本ドローンは、16ℓの農薬の搭載ができ、一度に2haの散布可能になるため、作業の効率化が期待できます。また、準天頂衛星補正情報利用によりRTK基地局などの基準局が不要で精密飛行が可能です。さらに、将来的には4G LTE経由で機体パラメーター等の情報を遠隔地で確認が可能となり、遠隔地からの指示でドローンを飛行させることも可能となります。モーター軸間1800㎜、最大離陸重量48kgと大型ですが、機体の6本のプロペラアームと散布ノズルアームは折りたたむことができるので、軽トラック等での運搬も可能です。今後は、大型機体のプラットフォームを活かし、市場のニーズに合わせたカスタマイズをイームズロボティクスと進めていきたいと考えております。

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