サービスロボットの共同開発事例

ブルーイノベーション株式会社送電線・鉄塔点検用ドローンのナビゲーションシステム

「ドローン×自動ナビで点検作業を効率化」ドローンナビゲーションシステム

ドローンを使ったサービスを提供するブルーイノベーション株式会社は、都産技研と協力して送電線・鉄塔を点検するドローンナビゲーションシステムの研究開発を行っています。従来、送電線・鉄塔の点検は、ヘリを使った点検や、高倍率ビデオでの撮影、人が送電線に上り目視で点検を行っていました。そのため、「感電や墜落事故の危険」「山間部(立ち入り禁止区域)での点検」「送電停止の手続き」「年間の膨大な点検コスト」「老朽化による点検増加」など問題が山積。そこで、「安全」「効率化」「コスト削減」を目的としたドローンを用いた送電線・鉄塔点検を実現するために、送電線・鉄塔点検用ドローンナビゲーションシステムの開発が行われることになりました。人々の生活を支える送電線・鉄塔などの電力施設。この電力施設の維持に欠かせない点検を画期的なものにするシステムの構築に期待が集まっています。


ブルーイノベーション株式会社と都産技研が共同研究開発した、「送電線・鉄塔点検用ドローンのナビゲーションシステム」は、以下にプレスリリースされた
「送電線点検用ドローン自動飛行システム」に利用されます。

【リリース】送電線に沿って自動飛行・撮影する「送電線点検用ドローン自動飛行システム」の開発・導入について(2021.5.11)

東京電力ホールディングス株式会社(本社:東京都千代田区、代表執行役社長:小早川 智明、以下「東京電力HD」)、ブルーイノベーション株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:熊田 貴之、以下「ブルーイノベーション」)、株式会社テプコシステムズ(本社:東京都江東区、代表取締役社長:権田 勇治、以下「テプコシステムズ」)の3社は、『送電線点検用ドローン自動飛行システム(以下「本システム」)』を開発し、東京電力パワーグリッド株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:金子 禎則、以下「東京電力PG」)は、同社が保有する送電線の点検業務に、本システムを6月より導入します。
https://www.blue-i.co.jp/news/4530/(こちらでドローンの飛行の様子か見られます)

製品の特長

自動で点検計画・飛行ルートを作成

ドローンで自動点検する際に必要な計画策定を効率化。「自動パスプランニング生成機能」「任意対象物・任意飛行禁止区域設定機能」により、自動で最適飛行計画・最適飛行ルートを作成し、安全かつ効率的な点検業務が可能となります。

簡単な操作性

ドローンの飛行特性や点検対象物の詳細情報を把握していない点検員でも、タブレットアプリを利用して簡単に点検業務を実施することができます。

オフラインでも使用可能

山間部などのオフライン(圏外)でも使用可能な地図キャッシュ機能を有しています。あらゆる場所での利用が可能となっています。

活用シーン
送電線、鉄塔等の点検
仕様
全体サービスのシステム構成
ドローン・タブレットアプリ・WEBシステム
想定価格
未定

開発企業からのメッセージ

ブルーイノベーションが約10年かけてドローンの運用やシステム開発を手掛けてきた中で、現場運用における飛行計画の作成には、高度な技術と工数が必要であることに気が付きました。ドローンの用途が将来多様化されるのに伴い、飛行計画の自動化ニーズは確実に高まっていくと予想されます。今回のこのナビゲーションシステム構築は、その先駆けになると思っています。今回のシステム開発で最も苦労した点は、飛行ルート作成のための生成定義決定の部分です。安全面を考慮した送電線との距離・カメラのスペック調整・飛行時間・法律・環境条件など、ドローンの現場運用においては様々な条件を想定する必要があります。実験を繰り返し、現場のニーズをくみ取り、実用化するレベルまでシステムの要件を決めるのはとても大変な作業でした。その部分を含め、都産技研様とは毎月ミーティングを行い、技術的なアドバイスやサポートをいただきました。一緒にひとつひとつ問題を解決していき、よきパートナーとして開発を推進していくことができたと思います。今後は、このシステム構築のノウハウや技術を様々な分野に広げていきたいと考えています。そして、海外へ進出し、日本の技術を世界に発信していきたいです。

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