サービスロボットの共同開発事例

販売元:株式会社アキュレイトシステムズ移動支援ロボット

警備に対応した移動支援ロボット

日本は道路や公共交通機関の整備が進み、遠方へ行くのはとても便利になりました。それに対して、ごく近距離の移動手段は徒歩や自転車などに限られています。株式会社アキュレイトシステムズは、もともと国立環境研究所、豊田鉄工株式会社とともに特許申請していた技術をもとに、高齢化社会における近距離移動を支援するロボットを開発しています。都産技研との共同開発では、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据えた、警備業務用の搭乗型の移動支援ロボットとして開発を進めています。世界から注目される一大イベントの運営を支えるものとして期待されています。

製品の特長

用途に合わせ3つのモードに変化

利用シーンに合わせてシニアカー、スタンティング、スケートボードの3つのモードで使用することができます。

持ち運びも想定した折りたたみ機構

駅の自動改札の通り抜けや、飛行機の荷物として預けられるサイズに折りたたむことを可能にしました。

超音波センサーで安全性確保

走行中に前方の障害物を超音波センサーによって感知。障害物の目の前で停止する機能や周囲の状況に合わせて自動で速度調整する機能(オプション)を備えています。

車いす介助の支援も可能(※)

車いすと連結させ、車いすを押して動くこともできます。女性や高齢者など力の弱い人でも車いすの介助が楽にできます。
※オプションのアタッチメントが必要です。

活用シーン
  • 広い施設や街中での移動警備の補助
  • 高齢者をはじめ、老若男女の移動の補助
仕様
スタンディングモード
    幅550×奥行600×高さ950mm
シニアカーモード
    幅550×奥行700×高さ950mm
スケートボードモード
    幅550×奥行1050×高さ950mm
重量 35kg
バッテリー容量 約150Wh(25V、6Ah)
想定価格
  • ①当面の価格(プロユース):100~150万円
  • ②最終目標価格(一般向け):15〜30万円

開発企業からのメッセージ

近年、移動支援を目的とした、さまざまなロボットが登場しています。しかし、乗り降りの方法が難しいなど、広く普及していないのが現状です。このロボットは簡単に乗り降りできるように、三輪車をモデルに開発しました。
現在は、芝浦工業大学などの研究室と協力して、センシング技術などをブラッシュアップしています。超音波センサーによる前方障害物の検知と自動停止及び自動速度制御や、握力センサーによる手がハンドルから離れた場合の自動停止のしくみなど、高齢者の方でも安全・安心に利用でき、事故を未然に防止する安全運転支援技術に注力しています。今回の都産技研様との共同開発では、警備業務の搭乗型移動支援ロボットを先行開発しています。この製品で十分な実績と技術の成熟を進めたあとで、一般向けの製品を販売したいと考えています。

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