サービスロボットの共同開発事例

日本ウイントン株式会社住宅用ダクト清掃ロボット

住宅用ダクト清掃ロボットによる清掃サービスの事業化

2003年に建築基準法が改正され、戸建住宅でも24時間換気システムの設置が義務づけられました。換気ダクトは、5年10年と使い続けていくうちに内部が埃などで汚れてきます。換気が不十分になったり、汚れの混ざった空気が室内に入ってくるなど、住環境が悪化してしまいます。しかし、住宅用の換気ダクトを十分に清掃する方法は、今のところ確立されていません。日本ウイントン株式会社は、ビルの空調ダクト清掃サービスで培った技術力を活かし、都産技研と協力して住宅用ダクト清掃ロボットを開発しました。この清掃ロボットにより、快適な住環境の維持をサポートしていきます。

製品の特長

細いダクト内の移動にミミズの動きを導入

中央大学 中村太郎教授と共同開発したミミズ型ロボットにより、曲がりくねった細いダクトの中に入りこんで清掃ができます。

ダクト内部の汚れ具合を可視化

ロボットに取りつけたカメラによって、ダクト内部の汚れ具合をカメラと接続したモニターで確認することができます。

コンパクトなシステム

コントローラーも含めて、システム全体をコンパクトにまとめたことで、大がかりな機材の設置を不要としました。

活用シーン
  • 戸建住宅用換気ダクトのメンテナンス
仕様
サイズ:φ50×600+操作BOX+コンプレッサー
重量:10kg
消費電力:1500w
想定価格
未定

開発企業からのメッセージ

戸建住宅に24時間換気システムが導入されるようになったことで、ハウスメーカーや換気機器メーカーから清掃について相談を受けるようになり、テスト施工を始めました。当初はビルの換気ダクト清掃に用いていた高圧エアホースを使用していたのですが、戸建住宅の換気ダクトは細い上に、狭い天井裏に曲がって設置されており、かつ設置方法もまちまちで、うまく清掃できませんでした。
弊社が開発した戸建住宅の換気ダクト清掃法は、中央大学 中村太郎教授が研究開発されたミミズロボットを換気ダクト清掃に応用したものです。
都産技研様には、リスクアセスメント面への配慮や清掃ブラシの選定に関しての相談や耐久性試験などをさせて頂き開発を進めました。
実際の住宅での試験では、住人の方から「きれいになってよかった」という評価を頂くことができました。今後は清掃スピードの向上と自動化を目指して、開発を進めていきます。まず地域限定で試行的に提供してノウハウを蓄積し、その後に全国展開を考えています。

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