旧ロボット事業について

ロボットを創り「実用化」
ロボットを生かした新しいサービスの提供「事業化」を
目指す中小企業を支援します。

地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター(都産技研)では、2015年度より5か年計画にて実施しておりました「ロボット産業活性化事業」を2019年度(2020年3月末)にて終了し、今年度より新たに「サービスロボット社会実装支援事業」としてスタートすることとなりました。

「ロボット産業活性化事業」では、案内支援・点検支援・産業支援・介護支援の4つの分野で利用できる「サービスロボットの事業化」を目指す中小企業を支援するため、技術支援にとどまらず、「公募型共同研究事業」「サービスロボットSier人材育成事業」といったロボットの共同開発、東京ロボット産業支援プラザ(現DX推進センター)を開設し、安全性評価試験の実施、「サービスロボット事業化交流会」や各種セミナー開催による人材育成など、さまざまな事業メニューを実施して参りました。
「サービスロボット社会実装支援事業」ではその成果を引き継ぐ事を目的として、以下の事業に取り組んで参ります。

主な事業内容
① これまでロボット産業活性化事業において開発を行った公募型共同研究開発成果のフォローと市場投入の推進
② 事業化を見据えた技術・成果の積極的な発信
③ 東京ロボット産業支援プラザ(現DX推進センター)の各種試験評価装置を活用した技術支援の実施

ロボットは、産業分野に限らず生活の質の向上や安全・安心な社会の実現など、日常生活を含むさまざまな場面での活用が期待されています。
中小企業が、既存のロボット技術や研究成果・技術シーズを活用することにより、これらの新たなロボット分野へ参入する可能性があります。

都産技研は、単なるロボット技術開発にとどまらず、必要とされるサービス分野において、商品となるロボットを創り「実用化」、それらのロボットを生かした新しいサービスの提供「事業化」を目指す中小企業を支援するため、「サービスロボット社会実装支援事業」を実施しています。

事業スケジュール

ロボット産業活性化事業からサービスロボット社会実装支援事業へ

事業実施主体:地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
事業期間:2015年度から2019年度(ロボット産業活性化事業)
              2020年度(サービスロボット社会実装支援事業)

支援メニュー

都産技研が中小企業の皆さまに提供できる支援メニュー

技術開発成果の市場導入支援

共同研究開発成果の市場導入支援

ロボット産業活性化事業において、都産技研と中小企業または大学等を含めたコンソーシアム等で共同研究開発を行ったロボットに関する製品開発・技術開発成果である開発ロボットを活用したサービスやものづくりの自動化など新しい事業の市場導入支援を引き続き推進します。

基盤技術の移転

これまで都産技研が開発した会話機能・移動機能・安全性を確保した自律移動案内ロボット 「Libra」のノウハウなどロボットの開発に関する様々な基盤技術を、中小企業へ迅速に技術移転を行います。

試作・評価支援

ロボット産業活性化事業にて導入したロボットの試作開発に必要な機器の利用や日常の生活を模擬した環境にて、ロボットの動作を確認することができます。
  • 店舗やリビング、事務用オフィスを想定した疑似実証実験スペースにて試作したロボットの稼働実験に利用できます。
  • 共同研究を行うロボットの筐体などの試作用として超大型樹脂溶融 AM(3Dプリンター)を設置しています。

事業化支援

  • ロボットの開発/販売企業・ユーザー・研究機関などが結集するロボットビジネスの交流の場として「サービスロボット事業化交流会」を運営し、ロボット開発・製造企業の技術情報や、サービスロボットのユーザー企業からの要望などをヒアリング・マッチングすることで、各社の強みを活かしたサービスロボット利用ケースの実現を支援します。
  • ロボットの導入・利用促進に積極的なユーザー企業を発掘し、事業化へのアドバイスを行います。
  • 共同開発企業が開発を行うスペース(共同研究開発室)を設置しています。
  • 新しく開発した製品を国内外の見本市に出展し、共同開発企業のビジネス拡大を目指します。

安全認証技術支援

  • 人と共存する生活環境で、ロボットが安全に機能するかを確認するための試験について支援を行います。
  • 傾斜路走行試験装置、複合環境振動試験機、電波暗室などさまざまな評価設備をロボットなどの安全性・信頼性の検証に利用頂けます。
  • 生活支援ロボットの国際安全規格に関する情報提供を行います。

ロボット産業人材育成

  • 中小企業が導入したロボットシステムを自ら運用できる人材やロボットシステムを設計できる人材【システムインテグレーター】の育成に取組ます。
  • ロボットの活用や導入へ興味を喚起する「普及・啓発セミナー」、ロボットを開発しようとする「実践的エンジニア向け講習会」を実施します。

このページのトップへ