東京都立産業技術研究センター

ロボット産業活性化事業

中小企業との共同開発事例

WHILL株式会社自動停止機能を有する電動車椅子の開発

「もっと外に出かけたくなる」電動車椅子WHILL Model Aに自動停止機能を追加

「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」そんな一人の車いすユーザーの言葉から WHILLの開発は始まりました。100mというわずかな距離の移動でも、 社会的な不安や物理的なリスクを感じている人がいる。そんな現状を変えたい。私たちが作りたいのは、車いすユーザーの人も、そうでない人も乗ることができる、 乗ってみたいと思える、まったくあたらしいカテゴリーの 「パーソナルモビリティ」です。誰もが乗りたくなるスタイリッシュなデザイン。洗練された使い心地と直感的な操作性。
そして今回、都産技研と共同で「自動停止機能」をプラスして、人々に新しい移動体験を提供する画期的な製品の開発を進めています。自宅で、外出先で、施設内で、全く新しい車椅子体験がここからはじまります。

製品の特徴

自動停止機能

内蔵されたレーザセンサーと超音波センサーが自動で対象物を判別し、衝突を回避し、自動停止を行います。初めて操作した方でも、人通りが多い場所でも、安全に運転することができます。※共同開発した項目

洗練されたデザイン性

「車椅子に乗る」という行為自体が精神的な壁になっているケースがまだまだ多い現状があります。WHILLはそんな固定観念を打ち破り、「乗ってみたくなる」スマートでスタイリッシュな美しいデザインを実現しました。

直感的な操作性

使い方の簡単さもWHILLの特徴。操作は、スイッチを入れて行きたい方向にコントローラーを傾けるだけ。直感的に自由自在な移動が可能です。また、ハンドルを上げたりシートを前方にスライドさせることで、乗り降りやテーブルへのアクセスもスムースに行うことができます。

7.5cmの段差を乗り越える高い走破性

24個の小さなタイヤで構成される前輪タイヤにより、幅60cmのコンパクトな車体は定点回転も可能。パワフルな四輪駆動で7.5cmの段差も乗り越えることができ、細い路地、砂利道、芝生、でこぼこ道など、あらゆる道を走破することができます。

スマートフォンとの連携

Bluetooth® LEで、WHILLをあなたのiPhoneに接続することが可能。細かい速度や加減速度の設定も思いのまま。リモートコントロール機能を使い、WHILLを遠隔操作することも。これからも進化するソフトウェアで、できることはもっと広がりをみせていきます。

活用シーン
  • 個人向けの利用シーン
    自宅での使用、外出先での移動手段として
  • レンタル・シェアとしての利用シーン
    空港、駅などの移動拠点、ショッピングモールや観光施設などの商業施設、病院・介護施設、美術館・博物館、テーマパークやハイキングスポット
仕様
サイズ:890mm(幅)×600mm(長)
重量:116kg
最高速度:6km/h(4.5km/hにも変更可能)※歩道走行可
走行距離:20km(路面状況などにより変化)
登坂力:10°
想定価格
オープン価格

開発企業からのメッセージ

WHILLの開発がスタートした背景には、車椅子の価値観を変換させたいという強い想いがあります。自動車や自転車のように「便利な乗り物」として、ライトな感覚で、ファッション感覚で、「移動を楽しむ乗り物」として社会に浸透させたいと思っています。そのために力を入れたいのが“シェア”という方法。自分で購入するにはハードルが高くても、空港や商業施設で、WHILLを体験していただき、少しずつ人々のイメージを変えていくことが大切だと考えます。そのために今回、より安全性を高める「自動停止機能」の開発に着手しました。都産技研様には、開発に関する技術提供やセンサー・部品等のアドバイスをしていただきました。また、評価施設の使用により、ハイレベルな安全性評価試験を行うことができました。シェアをする際、一番の懸念となる安全性。その安全性を、機能面でも客観的根拠としても高めることができたのは、普及率UPに大きな助けとなります。その他にも、展示会やイベント等への参加協力など、いちベンチャー企業ではなかなかできないPRの機会を多数提供していただきました。まずは、数多くの方々にWHILLを体感していただき、「もっと外に出たくなる」そんな車椅子での楽しみが増える社会を目指していきたいです。

このページのトップへ