東京都立産業技術研究センター

ロボット産業活性化事業

中小企業との共同開発事例

テクノツール株式会社日常生活支援ロボットアーム

「上肢障害を持つ方の生活をより自由に」日常生活支援ロボットアーム

数多くの障がい者支援機器を提供してきたテクノツール株式会社と都産技研が共同で研究開発を進める「日常生活支援ロボットアーム」。筋ジストロフィー、多発性硬化症、脳性麻痺、脊髄損傷などで重度の上肢障害をお持ちの方が、モノを掴んだり、食事を行ったりできるように開発された、日常生活における様々なシーンをアシストする自立支援機器です。電動車椅子や移動型ロボットベースに取り付け、専用のコントローラー(ジョイスティックやスイッチ)を使って操作します。「自分で積極的にいろいろなことがしたい」という上肢障害を持つ方々の願いを叶えるため、10年以上の歳月をかけて開発を行った日本初となる国産の自立支援型ロボットアーム。軽量・コンパクト・低価格を実現し、誰もがより手軽にロボットアームを日常生活で使用できる未来を目指しています。

製品の特徴

軽量・コンパクト

産業用アームとは大きく異なり、大幅な軽量・コンパクト化を実現。安全性にこだわり、日常生活でも使いやすい大きさ・形状を追求しました。

洗練されたデザイン

ゆるやかな曲線が美しい洗練されたシンプルなデザイン。外層にこだわりの柔軟素材を使用することで、安全性にも配慮したデザインとなっています。

低価格

自立支援型ロボットアームとしては、日本初となる国産の製品です。自社開発により徹底的にコスト削減を行った結果、輸入品に比べ大幅な低価格を実現できる予定です(現在価格調整中)。

操作性

食事をしたり、モノを掴んだりするのはもちろん、爪を切るなどの非常に細かい動きも実現できるロボットアームです。利用者の症状に合わせたデバイス(コントローラー)を用意してあるので、様々な症状の方に対応できる製品となっています(指やあご等からだの一部を動かすことで操作が可能です)。

活用シーン
食事をする・身だしなみを整える・掃除・家事・植物の水やり・スイッチを押す・リモコンを操作する・ドアの開閉・引き出しの開閉・電話をする・絵を描く・本を読む・買い物に行く・外食をする など
仕様
6箇所の関節を持つ軽合金製(樹脂カバー付)腕部+グリッパー部(手先)で構成
電源:DC24V
重量:4500g
最大動作速度:20cm/秒
想定価格
未定

開発企業からのメッセージ

日本でも産業用ロボットアームは多く流通していますが、障がい者支援を目的としたロボットアームは海外でしか開発が進んでおらず、日本で使用するには海外から輸入品を取り寄せる必要があります。個人で購入するには価格が高く、なかなか日本で定着がしなかったロボットアームの現状を変えようと開発を始めたのが10年前。質が高く、安全面に優れ、低価格の製品を目指し、これまで試行錯誤を重ねてきました。独自開発を行った部品等を使用することで、質を保ちながら価格をできる限り下げることに成功。実際に使用する方々の気持ちを考慮し、素材やデザイン性にもこだわりました。都産技研様には、3Dプリンターの利用や技術アドバイス等のサポートをはじめ、実証試験の協力をしていただきました。これにより製品化に向け、一気に開発が促進されました。私たちは、ひとつも妥協することなく、魂を込めて開発したこのロボットアームを日本中に広めていきます。そして、ロボットアームの技術を利用した様々な製品を開発し、世界に向けて発信していきたいと思っています。

このページのトップへ