東京都立産業技術研究センター

ロボット産業活性化事業

中小企業との共同開発事例

株式会社システムクラフトT型ロボットベースの高機能化

「もっとロボットがあふれる社会へ」T型ロボットベースSCIBOT(サイボット)

移動型ロボット向けT型ロボットベース「SCIBOT」。2014年、移動型ロボットの駆動部に使用する汎用性の高いロボットベースの開発をスタートさせ、今回、都産技研と協力して性能向上に向けた共同開発を実施しました。高齢化社会による労働力不足の解消のため、より実用性を強化。段差・スロープ等での安全な走行性の実現、安全認証試験の実施を行いました。実際に、様々な企業が進めるロボットのベース部分として使用され、実用化されている製品も多数あり、多くの実績を残していることから2017年に日本ロボット学会より実用化技術賞を受賞。人々の日常生活や仕事の中に、たくさんのロボットがあふれ、人間とロボットが助け合いながら共存する社会を目指した製品です。

製品の特徴

定点回転

定点(その場)での回転が可能。これにより、高い走行性を実現し、狭い施設内での走行など様々なシーンで活用できます。また、連続運転が約16時間可能(※外部電源出力なしの状態で計測)で、長時間稼働にも対応します。

各種外部入出力センサー接続

様々な外部入出力センサーを接続できるので、ロボットベースとして様々なロボットと組み合わせることが可能です。シャーシも複数パターンあり、カスタムしやすい構造になっています。

ロッカーボギー構造

傾斜角度10度登坂可能。また、20㎜の段差の乗り越えが可能。坂道、点字ブロック上など、様々な場所での走行が可能です。

製造コストの削減

高性能で耐久性にも優れた製品でありながら、低価格で導入が可能。カスタムしやすい使い勝手の良さを実現し、企業がロボット市場に参画しやすい価格を設定しています。

活用シーン
  • 病院・介護施設での見守りロボット
  • 施設案内ロボット(ショッピングモール・観光施設・美術館・空港など)
  • 巡回ロボット
  • 在庫確認・荷物運搬ロボット
  • 掃除ロボット
あらゆるロボットの基盤(ベース)となるロボットなので、汎用性が高く、様々なシーンでの使用にカスタマイズすることが可能です。
仕様
サイズ:570mm(縦)×485mm(横)×285mm(高)
重量:12.1kg(バッテリー2個搭載時)
バッテリー:24V 5.3A(2個搭載可)
走行速度:0~6km/h
想定価格
オープン価格

開発企業からのメッセージ

高齢化社会に伴い、労働人口が減少する日本において、必ずロボット技術が社会に必要とされる時代がやってくる。そんな未来予測のもと、ロボット開発のベースとなるT型ロボットベースの開発をスタートさせました。様々な機能を持つロボット本体をつくるのではなく、ベースロボットをつくることにしたのは、ロボットがもっと身近な存在になってほしいという願いから。より低コストで、より簡単に、ロボット技術を社会に浸透させていく基盤をつくりたいと考えました。特に低コストの部分にはこだわり、高いパフォーマンスを持ちながらも、独自開発によりできる限りコストを下げ、実用性を意識した開発を心掛けました。都産技研様には、ロボットの技術支援をはじめ、安全認証テストの面でサポートしていただきました。EMC試験・傾斜路走行試験・複合環境振動試験・静的安定性試験・ベルト型走行耐久試験・ドラム型走行耐久試験・荷重耐久性試験・衝撃耐久性試験など、ありとあらゆる試験を行い、高い安全性を実現。自信をもって提供できる製品へとバージョンアップを図れました。今後は、様々なニーズに応えるこのロボットベースを日本中に広げていき、ロボット産業の発展に寄与したいと考えています。

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