サービスロボットの共同開発事例

販売元:プロアクシアコンサルティング株式会社会話・翻訳システム

「ロボットが世界中の会話をつなぐ」会話・翻訳システム

これまでスマホやパソコンを利用した会話・翻訳技術に携わってきたプロアクシアコンサルティング株式会社が、今回はじめてロボットを利用した「会話・翻訳システム」を都産技研と協力して開発いたしました。

どのロボットにも簡単に搭載でき、ロボットの活用場所や状況に合わせて、スムーズに会話ができるソフトウェアを目指して、ロボット開発企業様に簡単にご利用いただけるソフトウェアライブラリを開発しました。本システムは高精度での会話実現のため、ネットワークを介した構成を基本としますが、ネットワーク環境が悪い中でも問題なく利用出来るように、特殊な「音声圧縮機能」や話者の言葉と言葉の切れ目を自動的に検出する「発話区間検出機能」を提供しています。
さらに提供する翻訳技術を用いることで、多言語での展開が可能となり、様々な言葉が飛び交うコミュニケーションを成立させるシステムとして、これまでの実証実験で実績のえられた機能を盛り込み、2020年にクラウドサービスとして提供を開始いたしました。

また、昨今のコロナ禍においての新しい生活様式(ニューノーマル)に欠かせない、リモートワークを成立させるためのコミュニケーションツールにおいて、発話内容を自動的に記録するためのトランスクリプション ログシステムにも応用が進んでいます。

人と人のコミュニケーションが、新しい生活様式においても、さらに発展するために開発が進められた未来の技術です。
※本システムには、国立研究開発法人 情報通信研究機構(NICT)の各エンジンを利用しております。

製品の特長

音声認識・翻訳機能

「日本語⇔英語」「日本語⇔中国語」「日本語⇔韓国語」など、人の発する声を自動で認識して、瞬時に翻訳を行います。音声を独自のアルゴリズムで圧縮しクラウドサーバで処理をすることで、音声認識・翻訳までのタイムラグが少なく、スムーズな会話を実現することが可能です。

多言語対応

現在、日本語・英語・中国語・韓国語の4言語に対応しています。固有名詞を追加登録する事で利用場所や利用シーンに特化したチューニングを行うこともできます。
今後、ニーズが高まれば、他の言語にも対応していければと考えています。

カスタマイズ

あらゆるロボットに搭載可能なソフトウェアを目指しました。また、ロボットに合わせた声色のカスマイズができ、キャラクターロボットなどへの展開も容易です。またロボットとの会話で使う、企業名、製品名、ランドマークなど固有名詞登録による性能向上ができます。

その他の機能

移移動型のロボットに搭載すれば、施設内誘導や美術館などでの解説案内などを行うことができます。スポーツの国際大会などの会場に、案内ロボットとして配置したり、外国人がよく集まる飲食店の受付に配置するなど、様々なロボットに搭載することで、利用シーンは拡大していきます。

活用シーン
ホテル・観光施設・美術館・博物館・ショッピングモール・飲食店・空港・駅・イベント会場・会議・教育現場・研究機関 など想定。
応用シーン
様々な音声コミュニケーションツールとの連携が可能(一部別途開発が必要)

開発企業からのメッセージ

ハンズフリーで、ストレスフリーな、多言語翻訳・会話ロボット。そんな理想を実現するために様々な課題に挑戦しました。その中のひとつが、雑音が多い場所での利用。人は誰かと会話をはじめると、自然に外部の雑音をシャットアウトします。しかしロボットはすべての音を拾い、区別することなく認識してしまいます。その感度の調整は難しく、実用現場のデータが必要になります。その多くを実験施設の利用やデータを持つ都産技研様にご協力いただき、実証実験を重ねることでサービス提供に至りました。他にも商品化に向けた様々な課題へのご相談もさせていただき、理想に近いソフトウェアを開発することができました。これからさらに機能追加することでアップグレードさせることで、上記のシーンはもとより私達の思いつかないような場所やシーンでも利用が広がり、人と人の新しいコミュニケーションシーンを一層活性化させる一助になれればと思っています。私たちのソフトウェアが、世界中の異文化交流を発展させるソリューションになれば嬉しいです。

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