サービスロボットの共同開発事例

株式会社クラフトワークス
販売元:LEBO ROBOTICS株式会社
風力発電機ブレード点検ロボット

「高所作業を安全・簡単に」風力発電機ブレード点検ロボット

風力発電機ブレードメンテナンスロボットの開発は、ブレード補修材料等を販売する豊田通商株式会社から依頼を受け、株式会社クラフトワークスと弘前大学が中心となり、都産技研との協力体制の下スタートしました。この取り組みは事業の拡大に伴い、LEBO ROBOTICS株式会社として、独り立ち致しました。

風力発電機のブレードは砂などの影響により劣化が進行します。現状はクレーン車等の重機を使い、人手による作業を行っています。環境問題への対応が求められる今、クリーンエネルギーとして注目が集まる風力発電の普及を推進するために、人と協働するロボットを活用したスマートメンテナンスの実現を目指しています。

製品の特長

高い安全性

人の手が届きにくい高所にある風力発電機ブレードでも、地上からのリモートコントロールと2本のロープを駆使して、安全に到達することが可能となりました。

多種多様な業務に対応

動画撮影による通常の点検業務はもちろんのこと、避雷針の導通チェックも同時に行うことができます。現在、ブレードのダメージを補修するロボットを開発中です。

様々な形状のブレードに対応

メーカーによって異なる様々なブレード形状に対応することが可能。また、軽量化を実現し、宅配便で全国のあらゆる場所へ配送することができます。

活用シーン
  • 風力発電機ブレードの点検・メンテナンス
  • その他、様々な高所作業への活用可能
仕様
サイズ:約1500mm×1200mm×700mm
重量:約45kg
使用電源:AC100V-15A
想定価格
未定

開発企業からのメッセージ

風力発電機のブレードメンテナンス作業は、本当に大変で危険な作業です。その作業をどうにか安全で効率的なものに変えたい。それがこの研究開発がスタートしたきっかけです。そのために実際の作業者に協力していただき、使い勝手にこだわって開発を進めていきました。開発で大変だったことは、風力発電機のブレードの形状がメーカーによって異なる上、ブレードの形状に関する設計データも公開されていませんでした。そのため、実際に現地に行き、その場でトライアンドエラーを繰り返していく作業が続きました。とにかく実践を繰り返すことで、問題をクリアしていき、その中でより実用化を意識した開発ができたと思います。都産技研様には資金援助はもちろんのこと、定期的なミーティングを通して、技術面のことや開発を進めるにあたってのあらゆるサポートをしていただきました。3Dプリンターの使用や実験場所の提供もしていただき、おかげでスムーズに開発を進めることができました。これからは実用化に向けての信頼性や安全性に関する製品評価の部分で色々と相談に乗ってもらおうと思っています。私たちのロボットが、風力発電機の点検に大きく貢献し、様々な高所作業を支えていけるようにこれからも開発を進めていきたいと考えています。

このページのトップへ